きみと歩く時々走る

重複障がいのある息子とのこれまでと今

爪を噛み、指を吸う

昔、昔のおはなしです。

 

息子は泣かせてはいけない❗⬅️心臓に負担がかかるから

という理由からおしゃぶりが与えられ、結構大きくなるまでおしゃぶりをしていました。

しかも、ICUではおしゃぶりを落とさないようにテープで頬にはりつけられていて、息子は思い出すとくちゅくちゅして、うとうととしたら口が半開きになりを繰り返していました。

それが長引くと

 

え?おしゃぶりって張り付けてくれるんでしょ?

全く、ママは気が利かないなー。

 

ってなことになり、首すらまともに動かせなかった彼にはおしゃぶりを張り付けていました。

彼のおしゃぶりはちゅっちゅと吸うのではなく、豪快に舌を使い出し入れする、テープ無しではおしゃぶりが飛んでいく個性的スタイルでした。

虐待みたいだが、テープ外せない❗😭

 

手が使えるようになるまで長い道のりを3Mのテープに支えられました。

かぶれにくいのです。

それでもほっぺたは荒れもようでした😓

 

からあげくんがおしゃぶりをしていた時期はかなりながくを入院してすごしていた時期と重なるのですが。

合間、合間で自宅でもすごしていました。

家事もこなす必要も出てくるので私には嬉しくも過酷な時期でした。

 

そんなある日、とんかつくんが夜中に帰宅する勤務の時に、おしゃぶりを張りつけたからあげくんの隣で、指を吸いながら寝ている私を見つけて声をかけてきました。

ああ、わたし疲れてるんだ。

と感じた瞬間でした。

私には幼少期指を吸うクセがあり、もちろんなくなっていたのですが、あまりのストレスや疲れで無意識に復活していたのでしょう。

ヘラヘラして終わりましたが、既にこの頃からわたしはギリギリだったんだな。と思います。

 

からあげくんはおしゃぶりを、噛みきるようになって卒業させましたが、変わりに爪を噛み始めました。

未だになおらず、爪切りをしたことがありません。

もちろんあらゆる努力をしましたし、いまも声掛けしましたが無理かな?

からあげくんの中には常に不安が渦巻き抜け出せないのかもしれません。

あ、私の指吸いはたぶんあの時一度だったと思われます。(笑)

 

 

からあげくんは、かなり我慢強く、親と引き離されるICUを何度も耐え、未だに戻らない円形脱毛にもなりました。

彼は、0歳から握りしめて寝ているぬいぐるみがいます。

ディズニーのくまのプーさんに出てくるぼろぼろのロバのイーヨーです。

 

ぼろぼろです。

わたしが何度も直して直してどうにか存在しています。

彼の苦しみを一番そばで見てきたのは私ではなくイーヨーです。

またそろそろ補修をせねばと思っています。


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あてぬのをしたり

新しい目を付けてみたり、

眉毛を刺繍してみたり、

色々しますがすぐにくたくたになります。


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あてぬのを一度剥がしてまた再度補修をしようしている段階の原型の姿。

ICUでこの子を握りしめていた姿が忘れられずやはり捨てられません。

彼は、彼なりにストレスを逃がしながら生きてきたのだとイーヨーを見ながら思います。