きみと歩く時々走る

重複障がいのある息子とのこれまでと今

朝と夜の狭間の時間

私の朝に目覚まし時計はない。

 

起きるのに必要のない時間に起きてしまうからだ。

今朝は三時少し前に起きた。

 

多分これは夜だ。

まだ虫の声と暗闇とひんやりした夜の空気が満ちている。

どの家にも灯りがない。

新聞の配達すらまだ来ない。

 


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が。

朝だよね❤️

と自分に言い聞かせてごみを出す。

 

夜にごみを出してはいけない❗

ルールは守りたい☀️

 

うっかりしない限り常に一番乗りだ。

 

 

私のなかで、鳥の鳴き声がしたら朝は来た。

という大まかな基準がある。

だから季節により時間は変わるのだけど。

 

私はこの夜と朝の狭間の時間が好きだ。

 

間接照明と

静かな音楽と

水盤の水循環の音と

お香とコーヒーの薫りに夜の薫りが混じる

 

少し前まで持てなかった時間だ。

 

倒れるように眠り、目覚ましにたたき起こされ。

それからは分刻みで駆けずり回りどうにか息子を育てていた。

体も心も疲弊してしまったけど。

あの時はあれしかなかったし

狭間の時間なんてなかった。

 

狭間があるなら生死の狭間。

 

なぜ緊急事態は夜中にやって来るんだろう。

いつも思っていた。

こんな時間に起きてるのはいつも泣き出しそうな時だけだった。

 

心静かな狭間の時間がある今はきっと幸せなときだ。


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