きみと歩く時々走る

重複障がいのある息子とのこれまでと今

毎年、毎年、まいとし、時々毎日

冬のはじめ

 

洗濯かごに、

一度だけ着たダウンコートが突っ込まれている。

一度だけつけたマフラーと一緒に。

パンツと靴下と一緒に。

 

 

からあげくんは分からない。

22年言い続けても、シーズンはじめは毎回洗濯するものと、汚れたとき洗うものの区別が分からない。

 

これは

各家庭で違うルールがあるから、からあげくんが絶対間違いと言うわけではない。

家庭によっては、洗濯どころか、毎日身に付けたもの全てをクリーニングに出すところもあるかもしれない。

下着は一度だけ着たら廃棄する家庭があるかもしれない。

パジャマと室内着が同じ人も違う人も。

 

まぁ

千差万別だろう。

 

ただ。

うちは、ダウンは毎回洗わない。

 

マフラーも毎回洗わない。

 

洋服一つ一つについて毎シーズン感で砕いて、時には何回か説明する。

 

お互いにしんどい作業だ。

わたしもしんどいが、

息子もしんどい。

 

また自傷行為する息子に話さなければならない。

多分一生。

小学生の頃はそのうち。

と思っていたが。

22才は諦めるのがそろそろ許されるだろう。

 

親なのに子供の可能性を信じられないなんて愛情足りないんじゃない?

 

って言う人にたまに会うが。

可能性を信じていることと、これはもう無理だと戦線離脱すべき事の線引きは当事者に任せてほしい。

 

私はとりあえず、

この件については

諦めた。

季節行事として受け入れる。