きみと歩く時々走る

重複障がいのある息子とのこれまでと今

きっといい人

きっといい人なんだと思う。

 

平野歩夢くん。

 

息子とほとんど同じ年の彼は前の前のオリンピックのあとか、その前なのか、メダリストとして、息子の通う肢体不自由の支援学校に講演に来てくれたらしい。

あの異次元レベルの身体能力を持つ彼が同じ年頃の車イスの子達を見て、どう思ったのか、どんな話をしたのか。

私は知らないのだけど。

 

歩夢くん。やった。金メダルや‼️

 

と目を輝かせて報告に来たのを見ると。

彼はきっといい人なんだと思う。

 

息子達は蔑まれたり、不憫に思われたり、奇異なものを見る視線にたくさんさらされて生きてきていて。

普段は話さないけどたまに、ボソッとそんな体験を話すことがある。

わかってないかおして、実はとても敏感にそういう空気を感じとる。

だから。

私も本当に嬉しい。

あんなに高く飛んでこわないんかな?

聞いてみとけば良かった。

息子はそういいながら彼をたぶん一人の人間として尊敬し、彼の金メダルを喜んでいた。

 

そして。

彼は時を同じくしてリハビリを変えた。

新しい先生との会話に、これからに。

彼は

良かった。

いい人みたいで。

実はしんどかったけど歩けんなるの怖くて頑張ってた。

と少しゆったりペースに変わる訓練に安堵していた。

息子のしんどさを理解してくれて、話を聞いてくれる人が新しくリハビリの先生になります。

 

歩夢くんのように華やかな道ではありませんが。

息子は息子なりの道を地道に無理なく歩いてくれたらとおもいます。

 

ごめんね。

そんな怖くて不安に思ってたなんて知らなかったよ。