きみと歩く時々走る

重複障がいのある息子とのこれまでと今

いじめ 2

昨日、あれから彼が辞めたとネットニュースで見た。

 

当たり前だと思う一方、

また騒ぎになり息子の目に止まらないで欲しいという願いと。

今の段階なら彼の曲は使われるのだろうという諦めと。

が交錯する。

 

なんでこんなに世の中は非道で満ち溢れているんだろう。

オリンピックなんて、もうやめたら良いのに。

と少し思った。

 

けれど、そこには純粋な人々がたくさんいるのも知ってる。

アスリートや関係者、そんな方を思うとやっぱり止めろとは声高に言えない気もする。

 

なんとも罪作りな人事だった。

 

 

そして、何度も書くが、スポーツマンが皆潔癖ではないのも知っている。

からだが不自由な事や病気でからだがままならない息子を蔑んだ目で見てからかっていた子供の多くは活発で運動が良くできる子達だった。

これは、私が子供時代もそうだった。

 

だから、何?

 

と言われたらなんだとは簡潔に言えないのだが、スポーツの祭典のオリンピックが寄り添える方々のあつまりではないんだよなー。

と思えてきてしまったのが悲しい。

 

とりあえず、今、いじめをしている子供たち、大人たち。

 

いじめている側の気持ちになって!

 

と言われても笑い飛ばすような神経の持ち主であるのはわかっているので、もうあえて言わない。

 

将来の自分が飛躍する足枷になるので止めた方がいい。

 

自分が可愛いならやめておくべきだ。

 

とりあえず、内心蔑まれていても。

態度に現さなければ助かるんだよ。

もうそれだけでいい。

 

ってくらい。

私や息子は過去に疲弊して傷が深い。

 

こんなんいつもの事や、と

悲しげに笑い。

俺がこんなんだから、と

自分の体を血が出るほどかきむしる。

そして相手にし返してやるとか、復讐してやるなんて微塵も考えずに。

母さん、俺こんなんでごめんよ。

と親に心配かけまいと隠し、ばれたら謝り。

からあげくんが小さいからだで頑張ったのだ。

 

 

 

だから、彼にいじめられていた人や親たちが彼の退場を狂喜乱舞しているとは思えない。

みんな、過去を思い出してきっと恐怖や悲しみに涙を流しているのだ。

 

彼は、また苦しめた。

自分の今の苦しみの何倍も。