きみと歩く時々走る

重複障がいのある息子とのこれまでと今

運命の招き猫

からあげくんが弟と呼び、私と毎晩一緒に眠る猫様が我が家には居る。

真っ黒の黒猫。

未だにあんまり抱かせてくれないくせに、毎晩

寝よう❗ねよぉーん。

と誘いに来るツンデレだ。

 

ちなみに雄。

うちは、男だらけだ。

 

さて。

この猫様は。

運命的に我が家にやってきた。

 

実はまるさん、長年不妊治療をしていた。

しかも、往復三時間の病院にからあげくんが学校に行っている間に通って体外受精までは頑張った。

しかし、人工受精はやめた。

治療のあと車で帰宅し、すぐからあげくんを迎えに行き、訓練に行く。

そんなのは無理だな、というのと。

やっぱりお金の問題。

大体は300万は使われますよ、とのことだった。

既に何十万もかかっていたけど。

気持ち的なめんでももうギリギリだったから見切りをつけた。

 

治療を中止したころ、からあげくんが

 

俺、兄弟いないから猫が飼いたい❗

 

といい出した。

それもありかな?

早速タウン誌で里親募集の記事を見かけて電話したら、一足遅かった。

 

今度また保護猫の記事が出たら連絡しようといった翌日。

 

猫様は、義母ちゃんのくるまのエンジンルームで発見された。

どしゃ降りの日に車のなかで腰を抜かしていた子供の猫様をとんかつくんがずぶ濡れになり連れてきた。

9年前の春の事だ。

鈍くて、からだの弱い猫様は、我が家にこなかったら多分もう命はなかっただろう。

猫様はそんなことも忘れて

療養食をバリバリ食べてほとんど寝ている。

 

ただ、それだけなのだが。

猫様は。

猫様。

 

わがやではもう無くてはならない存在だ。

辛いときは察するのかずっとそばに寄り添ってくれる😍


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彼が我が家にきてすぐ、からあげくんは昇進し、給料がキャットフードと猫砂分くらい上がった。

食いぶちは運んできたらしい🎵

 

 


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網戸に引っ掛かりパニックの猫様。

これ以来、網戸に近寄らない慎重派だ。

 

猫様をみながら思う。

彼はからあげくんに兄弟がいたらうちにはこなかった。

 

実はからあげくんには兄弟がいるはずだった。

詳しくは書けない。

時が経ってもどうしても書けないこともある。

弟だったのか妹だったのかも分からない。

 

我が家は今三人家族。

それが今…。

からあげくんも知らないこと。

どんな家庭にも見えない哀しみがある。