障がいを隠して生きるような事はしない。
息子の体調が許す限り普通の家庭?と同じように楽しく生きたい。
ゆったりたくさんの体験を家族でしよう。
それが私ととんかつくんの共通の思いだ。
コロナ禍以前は感染の危険が少ない時期はショッピングにも旅にも出た。
車イスをじろじろ見られたけれど、
可愛いでしょ⁉️と可愛いキャラクターのホイルカバー付き車イスを見せびらかした。
可愛いねぇ。
小さい子供は素直に頷き、親はなんだかそわそわする。
からあげくんも、私達夫婦もたまに嫌な思いもしたけど負けなかった。
若い私は車イスの前のバギーだったかな?とスーツケースの両方を押してからあげくんとディズニーや横浜に二人旅にも出た。
海外旅行にも行ったし、
クルーズ船の旅もした。
レンタカーで北海道をまわったりもした。
もちろん一番楽な自家用車での旅も何度もした。
たくさんの場所に出かけたが、簡単に行けたわけではない。
ベビーカーから車イスになると途端に
ディズニーリゾートとユニバーサル以外にはかなりの下調べが必要になる。
特に公共交通機関を使う場合には事前に連絡をいれる必要のある場合がたくさん発生する。
でなければ泣きをみることが頻繁に発生する
一度、東京の旅に関東が出身でよく里帰りで行き来していた母が同行し、自信満々で道案内を買って出たが❗
母はヘロヘロになった。
ごめん。こんなに車イスの移動に苦労があるなんて思わなくて。
有名な駅にエレベーターがない。
エレベーターが遥か遠く信じられない隅にあり普通の倍歩く。
迷う。
ハードルは山のようにあるのだ。
カフェやレストランすら、めにはいったからといって簡単には入れない。
段差、通路の幅。
都会は狭い店がたくさんある。
甘くない日常に母は理解してるつもりで分かってなかったとガックリ肩を落としてしまった。
楽しむためにはあらゆるトラブルを想定して逃げ道のあるプランや確実に入れる店、使えるトイレ、乗り継ぎしやすい駅、
調べ尽くしてようやく旅立てる。
ホテルも安いところにすると車イスで悲しい思いをすることになるからある程度のランクを選ばねばならない。
必要なサービスや使える施設、部屋の広さは贅沢なわけではなくどうしても健常者のみの旅行とは変わってくる。
旅館はなるべく避ける。
畳敷きの廊下を車イスはなんとなく申し訳ないし、意匠を凝らした旅館は段差がある。
失敗もたまにあるが
(部屋で車イスと荷物で身動きとれなくなったことや、階段しかないのにスタッフに手を貸して貰えない、エレベーターがせまくて車イスと介助一人でもギリギリなところもある)
それもまた旅の思い出にはなるがやっぱり現地で惨めな気分にはなりたくない。
場合によってはタクシー貸し切りなどお金で解決することも必要になる。
細かな乗り換え、観光繁忙期の混雑で危険な思いや嫌な思いをしない防衛策だ。
チッと舌打ちされただけでも
旅での哀しみは普段の二倍ましに哀しくなる。
自ずとお金もかかるから毎年は行けない😭
そこまで苦労するから私は行く前に一度旅疲れをおこすのだが。
それでも私達は旅してきたし。
コロナ禍をやり過ごし、ある程度時期をみてからまた旅に行きたい。
車イスの人があちこちにいる。
そうなれば我が家の旅はもう少し楽になるかもしれない。
車イスで苦労しない設備や場所が増える。
背伸びした高い旅をしなくてすむ。
小さな一歩が社会を変えると信じたい。
旅する車イスは、載せ下ろしや運搬で傷が増えていく。
傷だらけは幸せな日々のしるし。この一年。傷どころか多分家庭用は一度も使っていない。
車イスでショッピングモールでいいからまずは出かけたい。
まだ一年は無理だろうか?